ネリネの花が咲く頃に

百合不倫相手と別れ、5年後の再会の約束までに自分の感情にケリをつけるまでのブログ。再会は果たされるのか。

 身動きが取れない。

 


 と言うのも、つい先日不倫相手である彼女と別れを告げたからだ。1ヶ月前から覚悟はしていたつもりだが、そう簡単に気持ちを切り替えることなどできない。

 


 彼女とは8月の旅行で終わりにしようと言っていた。決して少なくはない日数、彼女と共にした。その日々はあっという間で、幸せで。他人との共同生活など考えられないと思っていたが、彼女となら一緒に暮らしていける。そう感じたくらいだ。

 


 彼女の旦那は、同率1位で良いと言う。私が彼女の近くに住めば、行き来することは構わないし連絡だってとっても良いと言っているそうだ。

 私は、そこまでは大人にはなれない。

 1番になりたいし、同率1位なんかじゃ物足りない。

 


 彼女は私がいなくて寂しいと旦那に言った。俺がいるのに? と返されたそうだ。全くもってその通りである。もし自分が彼女と共にいて旦那がいなくて寂しいと言われたら不機嫌になることこの上ないのだろう。

 


 彼女の旦那は包容力がある。

 それは経済面においても精神面においてもだ。私が彼女の旦那のことをよく知っているわけではないが、彼が人格者であり、そして世間一般よりも稼ぎが良く、頭だって良い。

 私なんか一生かかっても叶いそうにない。逆にどうして彼女が私なんかに振り向いてくれたのか謎なくらいだ。

 


 だから、さよならを告げたいのに。

 


 驚くほど何もできず、職場と自らのベッドの上で過ごす日々。

 あれだけ好きだった音楽も耳障りになり、適当なゲーム実況を聞き流す。それも楽しめず、彼女と共に視聴した記憶ばかりが蘇る。

 インプットもアウトプットもできない、まるで屍のようだと思う。

 


 今だって私はベッドの上から動けないでいる。彼女とお揃いの抱き枕と、彼女にプレゼントしてもらったぬいぐるみを抱えて。

 


 本当のことを言うと、別れたあと彼女から連絡が来た。愛している、と。

 そこでどうして跳ね除けることができないのだろう。

 連絡を返さなければいいだけの話なのに、私にはそれができない。それどころか繋がりがあることが嬉しくて、すぐに返事をしてしまうくらいだ。

 


 別れる前、彼女と私は朝から晩まで連絡を取り合っていた。

 その名残なんだろう。今日だって彼女と連絡を取り合ってる時間に5回は中途覚醒し、何度もスマホを確認した。もうメッセージは来ないと知っているのに。

 夢にまで彼女が出てきて、私がいかに彼女を愛していたか。そう思わされて仕方がない。

 


 1番だ。そう言われて嬉しくて、でも一緒にいることは出来なくて。もうどうしていいのかわからないと言うのが今の正直な気持ちだ。

 だから私は彼女に呪いをかけた。

 それはお揃いの写真。それをスマホケースの裏側に入れるようにお願いした。きっと今も彼女のスマホの裏側には私との写真が飾られている。

 現実で一緒に居れないのであればせめて写真だけでも。そう言った願いだ。

 


 彼女がどう思っているのか知りたい。けれどその前に自分の感情を整理しなくては。

 そんな気持ちで今この文章を認めている。

 


 少なくとも確実に言えるのは、私は今もなお彼女を愛していると言うことだ。

 

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