ネリネの花が咲く頃に

百合不倫相手と別れ、5年後の再会の約束までに自分の感情にケリをつけるまでのブログ。再会は果たされるのか。

純潔と不潔

 今回はセックスの話をしようと思う。私を一番悩ませている問題だ。

 


 私はセックスは好きな人としか出来ないと思っている。

セックスをすればするほど相手のことを好きになる。身体だけの関係なんてあり得ない。セックスには必ず愛情が必要だ。

快楽を求めるだけの行為ではない。相手と好きを確かめ合う好意。

愛していなければ人を抱く事もできないし、愛してなければ抱かれる事もできない、尊い行為なのだ。

決して誰彼かわまずしてはいけないものだし、セックスフレンドなんて以ての外だ。身体だけの関係なんて、そんな虚しいものがあってたまるか。

身体を全て開き、差し出すのだ。愛情が無いと出来るわけない。

 


……などと思う潔癖な私は、彼女が旦那に抱かれると言うたびに狂おしいほどの嫉妬を覚える。

 まるで童貞の様だと思うが、それもまた自分のうちのひとつなのだ。

 口ではどの様なことを言っても、やはり他人の体温を覚える前の感情は消えないものだ。

 


 私は愛が無くとも情だけでセックスできることを知っている。ただ性欲を満たす為に、好きでもない知り合い程度の男と寝たことだってある。

 一番初めに付き合っていた彼女とも、別れる直前は次の日のバイトの事を考えながら抱かれていたくらいだ。 

 セックスをすればする程好きになる。そんなことは無いと、自身の経験からもう分かっている。

 むしろ気分の乗らないセックスは面倒であり、憂鬱であるという事も。

 そんな自身が、冒頭のような何がを持っているのはどこかちぐはぐなようにも感じられる。

 潔癖な自分と、汚れてしまった自分。

 不倫相手である彼女とは、恋人であると言えない。それに代わる言葉も、持ち合わせてはいないのだ。

 だから嫉妬する権利なんてない。戸籍で結ばれた旦那と、関係性を表現できないような、何処の馬の骨とも知らない女。正しいのはどちらかだなんて、火を見るよりも明らかだ。

 しかし私は、彼女が旦那に抱かれたと知る度に黒い焔で身を焼き焦がされる。

 この気持ちと向き合える、はたまた、何も感じずに居られる日を迎えられるのだろうか。

 もし来るのであれば、早く来てほしい。この苦しみを耐えるには、余りにも痛みを伴うから。

 

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