ネリネの花が咲く頃に

百合不倫相手と別れ、5年後の再会の約束までに自分の感情にケリをつけるまでのブログ。再会は果たされるのか。

ネットニュース

 某人気声優の不倫報道をネットで見かけた。

 事情を見れば、現在48の声優と35の放送作家の女性が、10年に渡り不倫していたそうだ。

 彼女は25から10年間、相手が結婚している事を知らなかったそうだ。二人の将来の話も出ていたそうなのに、彼女は裏切られた。

 不倫をしていた、と言う件に対しては特に言及しない。自分だってこう言うことをしているのだ。

 ただ、どうしても彼らの関係が、私に重なる。それはひとえに年齢差のせいもあるのだろう。

 25からの10年間。それは彼女と私が約束した年数の倍だ。

 私は彼女のことを10年間待つ気はない。だからこそ、10年もの間相手を想い続けた彼女を素直に尊敬するのだ。

 彼女が今回、声優が結婚していると耳にした際に受けたダメージはどれほどのものだろう。想像するだけで、胸が張り裂けそうだ。

 記事を読むに、声優は現妻と別れる気は一切ないそうだ。

 結局、不倫とはそういうものなのだろう。不倫が成就することなど、あってはならない。

 私は、今回の被害者ともなる彼女にえらく共感している。それと同時に、声優に対する怒りもある。

 結婚する気もない癖に、将来の話を持ち出したこと。そして、夢を見せたまま10年も関係を続けたこと。

 叶わぬ夢なら願わない方がマシだ。それも結婚などといった、将来を共にすると、そう人生を左右するものであるなら特に。

 実際に10年待ち続けて、その夢が叶わない、なんて。他人の人生を奪っておきながら、どうして悪びれもしないのだろう。記事やTwitterでの反応を見ても、特段申し訳なさそうにしているわけでもなさそうだ。

 結局はただの不倫。遊びだった、と言うことなのだろうか。

25歳から35歳。その大切な10年間も、不倫相手に捧げて終わってしまうなんて、そんな辛い話あるか。

 私の場合、既に彼女が結婚していることを分かっている。可愛い子供がいることも。

 彼女は将来を選べない。それはつまりどういうことか。私たちの末路が、この声優らのようなものになるかもしれない、と言うことだ。

 彼女と私は恋人ではない。この関係につける名前が分からないのだ。ただ、恋人と呼べるはずもない。

 一体私たちの結末はどうなってしまうのだろう。

 想像もできない。否、想像することを拒否してしまっているのだろう。

 今回の記事、不倫を責め立てるわけではない。ただ、考えてしまったのだ。彼女と私の未来について。そして、私は形容し難い不安に襲われた。

 だからと言って他人に自身の今の感情を伝える事もできない。

 怖い。結局はこの一言に集約する。

 彼女とこれからどうなっていくのか。分からないことが、すごく怖い。

 裏切られるかもしれない。その裏切りだと感じることも、私のわがままに過ぎないのに。