視覚確認
最近没頭しているものがある。
それは女性向け恋愛シミュレーションゲームだ。
始めたきっかけは、YouTubeで乙女ゲームの実況を見てから。
ちょうど持っているソフトだった為、私も、とやり始めたら案外これが面白い。
以前はそうしてゲームもプレイしていたが、最近は全くと言っていいほどゲームに触れていなかった。
彼女と別れたばかりの時は、Twitterの文字すら追えなかったのに、ストーリーを読めるまでになったのだから相当な進歩だと思う。
さて、そこでだ。
乙女ゲームに限らず、恋愛シミュレーションゲームだと、選択肢が出てくるものが多い。
しかしこれが難しいのだ。悉く選択肢を外すのだ。何度もセーブ&ロードを繰り返すが、本当に乙女ゲームと相性が悪い。人の感情に疎いのだろう。これだと思う選択肢は大抵外れている。
あとはパラメーター。彼好みになるために、例えばときめきメモリアルのように自分のステータスを上げていく。
もしも、だ。自分のステータスが視覚確認出来たらどうなるのか。
私もステータスを上げたら彼女に振り向いてもらえるのか、など下らないことを考えてしまう。
私はモテない。それに今はそばで愛してくれる人だって、いないのだ。
しかし彼女にはすぐそばに旦那がいる。
愛してくれる、ハイスペックで、彼女のことが大好きで、彼女も大好きな旦那だ。
彼女には恋愛シミュレーションゲームは必要ないのだろうか。私が二次元に癒しを求めているが、彼女は三次元で満たされている筈なのだ。
乙女ゲームは楽しい。プレイしていると心が満たされる。
しかし、その夢から覚めた時。
訪れる虚しさ、侘しさはどうにかならないものか。
そんなことを思ってしまうのだ。